CFP®のメリット・デメリット・向いている人

今回はFP資格でFP1級と双璧をなす、CFP®についてのメリット・デメリット・向いている人をご紹介します!

CFP®のメリットとは

まずはCFP®についてのメリットについてですが・・・

1.世界で導入されている信頼ある資格である

CFP®資格は、一国一組織での運営となり、日本では日本FP協会が認定し、運営しております。

世界26カ国と地域(2021年12月現在)で導入され、CFP®認定者数は20万人を超えています。

国家資格であるFP資格とは違い、世界的に信頼されている資格であります。

そのため、特に保険業界の中でCFP®の知名度は非常に高くなっており、FP資格の最高峰としてアピールポイントになります。

2.継続学習ができる

CFP®は2年間の継続教育期間を定めていて、期間内に単位を取得することで更新ができるようになっています。

つまり、資格を維持するためには

必ず学習しなければならない

ということになります。

ファイナンシャルプランナーは新鮮な知識が必要なため、継続学習ができる(しなければいけない)環境があるのはメリットですね!

ちなみに単位の方法は様々な方法があり

  • 研修の受講
  • 執筆
  • 講師
  • スタディ・グループの参加

などがあります!

3.人脈が拡がる

継続学習期間中は単位を取得するため、上記のような研修の受講やスタディ・グループ(FP協会が承認した地域毎で設立されるグループで、勉強会などを行う)への参加、セミナーのお手伝いと、FP業界の方々と関わる機会が多くあります。

AFPやCFP®を取得している人は継続学習を通して知識も新鮮で、社長や弁護士など普段は会えない人が多いです!

ワタクシも人脈を求めてスタディ・グループへ参加しましたが、皆さん学習への意欲が強く、経営者の方が多いため、非常に勉強になります。

またFPフォーラム(ファイナンシャル・プランナーによる一般の方向けのセミナーや相談会)に運営側として参加することができるため、人脈とともに企画力やリーダーシップも養うことができます。

4.試験自体は難しくない

受験資格は諸々ありますが、試験自体は難しくありません!

試験は年2回(6月・11月)に実施され、全6課目をクリアすることで取得することができます。

1課目の合格率は30~40%程度なので、FP2級程度と考えてもらえれば大丈夫です。

1課目でも合格すると全課目取得するまで有効となるため、年2回1課目ずつ取って3年で取得もできますし、1回で全課目を受けることもできます。

合格率が高くなく、課目合格が可能なため試験自体は非常に受けやすいですね。

CFP®のデメリットとは

さてさてこんな魅力のあるCFP®ですが、こんなデメリットがあります!

1.認定されるまでの要件が多い

CFP®認定者(=名乗ることができる)になるためには、以下の要件を満たす必要があります。

AFP認定者である

CFP®の下位にあたるAFPで認定されている必要があります。

AFPは

FP2級を取得している

認定研修を受ける

必要があり、認定されるまでのルートが意外と大変です。。。

CFP®資格審査試験6課目に合格する

上記の試験ですね!

合格率や課目合格ができる点からみても、このポイントはさほど難易度は高くないものの、6課目を勉強するのにそれなりの時間を要します。

CFP®エントリー研修の受講・修了する

そして研修の受講。

現在は無料になり、eラーニングで受講することができます!

通算で3年以上の実務経験がある

上記を満たしても実務経験がなければいけません。

FP業務といっても多岐に渡るため、保険・不動産・証券会社・銀行など実務経験に該当する業務は多いです。

ただ、全く業界に関わっていない方は時間が掛かります。

もしくは、みなし実務研修を受けて実務経験をカバーするという方法もあります。

ただ、お金が掛かります・・・

意外と長い、取得までの道のり

いかがでしょうか。

意外と取得までの道のりが長いですよね。

そのため、CFP®を狙う場合は予めスケジュールを組まなければ、取得まで1~2年を要するということになります。

2.継続学習が大変

継続学習をすることは非常に良いと思いますが、単位の取得は意外と大変です。

継続学習期間は2年間となっており、取得単位は30単位以上が必要となるのがCFP®

この単位数は普通に研修を受けたり、スタディ・グループに参加したりしていても簡単には取れません。

ただこの単位を取得しないと最悪CFP®が失効(名乗れなくなる)ため、皆さん必死に参加しています。

時には地元の参加だけでは単位が足りないため、単位のために遠征する必要がある程です。

必然的にCFP®を取得している人は「知識がある」「やる気がある」人が多くなっています。

3.維持費が掛かる

CFP®認定者となるにはFP協会への入会が必須になります。

この費用は

  • 登録料 5,000円
  • 年会費 12,000円
  • CFP®会費 8,000円

となっており、会員でいる限り必ず掛かる費用になります。

(一部例外で、学生の方は割引制度があります)

年会費は月1,700円程度となりますが、その他にもお金が掛かります・・・

それは単位取得に掛かる参加費用。

スタディ・グループと言われる勉強会については地域毎に会費も変わりますが、入会金の他、年間何千円かの年会費が掛かります。

もし他の地域で受けるとなれば、交通費の他に別のスタディ・グループにも入会しなければなりません・・・

研修や教材の購入でも単位を取得することができますが、CFP®の30単位を取得するにはそれなりに維持費が掛かることをご承知ください。

CFP®の取得に向いている人は

上記の条件を踏まえて、取得に向いている人は・・・

1.保険業界で働いている人

保険業界はFP業務に関わることが非常に多く、常に新鮮な知識が必要な分野です。

そのため、損害保険・生命保険の分野では継続学習をしているCFP®圧倒的に有利となります。

そしてCFP®は保険業界では他分野に比べて知名度が高く、同業者や上司から評価がされやすいです!

会社によっては取得の費用を賄ってくれるところもあるかと思われますので、ぜひ聞いてみてください。

2.セミナーの講師や執筆などで働きたい人

単位の取得をするにあたり、講師として講演したり、執筆したりすることがあります。

そのため、継続学習で経験値を貯めることができるんです!

ぶっつけ本番で失敗するわけにはいかないため、このような失敗できる場で経験できることは将来の独立に大いにプラスとなります。

もし将来的にFPとしてセミナーを開催したり、本を出したりしたい方におすすめだと思います。

3.独立したい人

人脈を形成できるCFP®は、FP1級よりもさらに実践的な資格です。

経営者が多い資格だからこそ、実際に独立した際の苦労話やためになる話を聞くことができます。

またメンターとなる人を発見することで、独立をより具体的なこととして考えることができるはずです。

資格だけでは経営できないのがFP。

知識や人脈を深めることこそ、独立の近道なのではないでしょうか。

最後に

FP1級とCFP®

どちらも魅力的な資格です。

メリット・デメリットをしっかり検討したうえで、取得する資格を決めてくださいね!

北海道在住の30代。 不動産業に従事。 とある先生に影響を受けてFP1級を目指し、FP3級→2級→1級と一発合格。 少しでも多くの人がFP1級に合格できるよう、勉強法を公開しました。

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