FP1級のメリット・デメリット・向いている人

今回はFP1級のメリット・デメリット・向いている人ということで、FP1級を目指す人へのワタクシなりの経験をお伝えします!

FP1級のメリットとは

それでは皆様気になっている違いについて説明いたします!

まずはFP1級のメリットですが・・・

1.国家資格である

FP1級は国家資格です。

厚生労働省の認定を受けているため、FP1級の合格証は厚生労働大臣から贈呈されます。

働いていると実感できますが、国家資格は箔が付きます。

合格率が低く、受験に実務経験が必要な国家資格のため、就職や転職時に「FP1級」と記載があるだけで

「おいおいこいつ結構やるじゃん」

と採用担当から言われること間違いなしです。

FP2級とFP1級には、相手の印象に段違いの差があるため、ここは大事な部分ですね!

2.一度合格すると資格が失われない

資格によっては、継続学習を余儀なくされるタイプもあります。

後述しますが、CFP®は継続学習が必要となるタイプです・・・

FP1級は一度合格すると生涯有効となるため、(悪いことをしない限り)失効することはありません。

今の職場では必要がない方でも、自己研鑽で取得すると将来役立つかも知れませんね!

3.維持費が掛からない

FP1級はランニングコストが一切かかりません。

資格自体も生涯有効なため、一度取得すると名刺に書き続けることができます。

4.知名度がある

最近はファイナンシャルプランナーという言葉を見かけることが多くなりました!

銀行、保険、不動産と、様々な分野で活躍しています。

その中でもFP1級は、「ファイナンシャル・プランニング技能士」という直接的な表現のおかげで、知名度が高いです。

また「ファイナンシャル・プランニング技能士1級」と書かれているだけで、

「こいつなんだか凄い人なんじゃないだろうか・・・」

という印象を与えられます。

FP1級のデメリットとしては

次にデメリットですが、以下のとおりとなります!

1.受験資格として実務経験があり、合格率も低いため難易度が高い

FP1級学科を受けるには

  • 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
  • FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者

という受験資格があります。

そんなに難しい受験資格ではありませんが、実務経験が問題です。

この実務経験は幅広い分野の中で関わっていれば大丈夫なので、自分の職種が該当しないかを確認してみてください。

そして次に合格率が低い点。

合格率が低い=難易度が高いため、受験途中や不合格のときに挫折する人も多いです。

会場には結構30~40代の脂が乗ったビジネスマンが多く、試験が終わったあとには

「今回難しかったよね」

と会話をしながら、妙な連帯感を生まれる程です・・・

このデメリットについては本サイトを参考に受験していただければ、短期合格もできると思いますので、ぜひチャレンジしていただきたいです!

むしろ難しいからこそメリットがあるわけで、それだけ魅力がある資格と認識してもらえればと思います。

ちなみに、CFP®を取得した場合、FP1級学科を受験せず、実技を飛び級で受験することができる裏ルートが存在します。

ただ、CFP®編の内容確認していただければ、裏ルートの難しさと問題点がわかると思います。

2.継続学習ができないため、意識を高く持たないと知識が古くなりやすい

生涯有効となる資格のため、継続学習の制度が充実していません。

ご存じのとおりFPの分野は「鮮度が命」なので、知識が古くなると正確な情報をお客様に提案できなくなります。

仕事でFP1級を名乗る場合は、やはりこの部分がネックになってきます。

ちなみに、FP1級を取得してから継続学習をする方法は何点かあります。

  • 「きんざい」に会員登録する方法
  • 「FP協会」で一般会員に登録する方法
  • 「FP協会」のスタディグループに参加する方法

が挙げられますが、どれもお金が掛かります。

3.会員同士の交流がないため、人脈を拡げづらい

取得した後、同じ業界の人と交流することがほぼないです。

同じ業界の人と話す機会が多ければそれだけ人脈も拡がりますし、新鮮な情報や苦手な分野の知識も得られます。

ここは自分のアンテナやモチベーションで解決できるところなので、

「人に会うの苦手やねん・・・」

という方には逆にメリットになるかも知れません。

FP1級の取得に向いている人は

上記の条件を踏まえて、取得に向いている人は・・・

1.銀行・不動産業・証券会社といったFPの分野に関わりのある職種

表立って

「FP持ってるのが当然っしょ」

という職種ではなく、

「まじ?FP1級持ってんの?」

という周りがFPを持っていない関連分野の職種はすごいおすすめです。

どの職種でも、自分の職種とは別の知識があれば、関連する部分が強くなります。

お客様から見ても国家資格であるFP1級は箔がつきますので、安心感を与えることができます。

会社としてもホームページ上に

「ファイナンシャル・プランニング技能士1級取得者 1名」

と記載できるためアピールポイントになります。

上司の同僚の評価も高くなるため、おすすめです!

2.将来独立開業したい人

将来会社を辞めて独立開業したい人には、ぜひ取得を進めます。

FPの知識は対顧客だけではなく、対自分にも非常に有効です。

将来の見通しを立てる、節税を図る、投資をして資金を溜める、保険を見直し費用をおさえるなど、開業するうえで必要な知識も身に付けることができます。

分野によっては

  • 宅地建物取引士+FP1級
  • 社会保険労務士+FP1級
  • 司法書士+FP1級

といったダブル・トリプルライセンスにすることで、FPの資格で独立することも可能です。

3.お金に関する知識を深めたい人

日本はお金に関する知識が遅れている印象があります。

ワタクシの友達に保険や不動産、投資などの知識を聞いてみても

「え、知り合いから適当に」

という人があまりにも多く、興味がない人がほとんどです。

学校でもお金に関する知識を教えることはなく、商業科などの一部限られた科目でしか学ぶことができません。

学校で教えてくれない以上、自分で学ぶしかないんです。

FPを勉強している人としていない人では、生涯に使うお金は全く違うものになるでしょう。

そのため、ぜひFP2級でも良いので勉強していただきたいです。

特におすすめなのは公務員の方。

公務員の方は保険の面や年金の面でも様々な制度がありますが、知識を得ていないと有効に活用することができません。

もし面倒であれば周りのファイナンシャルプランナーにお願いするのも良いですが、自分で知識を得るとさらに人生を有利にすることができますよ!

4.就職・転職・キャリアアップを目指す人

現在大学生でこれから就職する人や、お勤めの会社から転職を考えている人は、ぜひFP1級を取得することをおすすめします。

大学生でも実務経験を積むことはできるので、早い段階で計画に入れておいたほう良いと思いますよ!

もし企業の担当者が、優秀な人材を採用したいと考えたとき。

履歴書にFP1級があれば、そりゃー持ってる人を選びますよね

持っている人のほうが知識もやる気もあり、努力を惜しまない人だとわかるから、ですね。

つまり、この資格は社会を勝ち抜くための武器になるということです。

最後に

FP1級編は以上です!

ぜひ上記の項目に照らし合わせて、自分が進むべき方向を見定めてくださいね。

次はCFP®編をお伝えします!

北海道在住の30代。 不動産業に従事。 とある先生に影響を受けてFP1級を目指し、FP3級→2級→1級と一発合格。 少しでも多くの人がFP1級に合格できるよう、勉強法を公開しました。

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